
結論から言うと、『展開パターンの予想方法』を知らないのが大きな原因なんです。
1日約100レースも開催されている競艇…。
どのレースを狙えばいいか迷いますし、どうやって出走表から読み取ればいいのかも分からなくなりますよね。
ですが基本さえ抑えておけば、明日からすぐ実践できるほど簡単なんです。
この記事を読むことで、あなたは競艇の展開パターンの予想方法について完全に理解することができ、今まで勝てなかったレース勝率がグッと上がること間違いなしです!
ではまず展開パターンを予想する上で一番重要な要素である
選手の強さを見極めることから紹介していきます。
展開予想方法その1:選手の強さの見極める

選手の強さを見極める方法は、以下の3つから見極めます。
- 級別
- 勝率
- 今節成績
他にも、体重や年齢なども選手の強さを見極める要素としてありますが
初心者はまずこの3つの要素で選手を見極めていきましょう!
順番に説明していきます。
1ー1.選手の級別の見方
級別は選手の強さをざっくり見たい時に必要です。
上から順番に、『A1級←A2級←B1級←B2級』という級別がありますがこれは1年に2度
審査があります。
ですので、更新直前の級別で選手の強さを判断してしまうのはかなり危険です。
後期:7月1日〜12月31日のレースは前年の11月1日〜4月30日までの成績で決まる
競艇はこのように前期と後期で分かれています。
例えば、2019年12月のレースの出走表に書かれている
級別は2018年11月1日〜2019年4月30日までの期間において集計したものが成績に反映されます。
このように前年の成績によって級別は決められるので級別更新前の実力は
今の実力ではないということになります。
なので、更新直前の級別を見て予想をしても簡単には当たりませんので
級別は冒頭でもお伝えしましたがざっくりと選手の強さを予想する際に参考にする程度に
しておいてください。
1ー2.勝率の見方
先ほどの級別では、選手の強さをざっくり見るために必要と説明しましたが
勝率はレースの着順点によって決められるので最も選手の強さを判断するのに
最適な数値と言えます。
しかし、ここで初心者が勘違いしてしまうのが…
”勝率は1着になる確率”
これは大きな間違いです。

競艇での勝率とは…
”着順点で出走回数を割った数値” です。
着順点とは、レースに応じて選手に与えられる得点で、1着は10点、2着は8点…とレースの着順に応じて選手に与えられる得点で、何点貰えるかは
「順位」「予選、準優か優勝戦か」「レースのグレード」によって決まります。
ざっくりと出走表に記載されている勝率の見方を解説すると
勝率5.00以下は実力不足なので信頼度を下げる
勝率5.00以上は一流と見ていいので信頼度を上げる
という見方をして頂ければ大丈夫です。
特に勝率8.00以上の選手は2019年後期には7人しかいなかったことから
勝率8.00以上の選手がいれば超一流と見ていいでしょう。
勝率を見る時のポイント
・予想する上で現在勝率が最も重要
この2つです。
1つずつ詳しく説明していきます。
1:勝率が2.00以上変われば実力差が完全に証明される
勝率とは「レースの着順点」を「レース数」で割って計算されます。
1着だと10点、2着だと8点、3着だと6点、6着だと1点というような着順点となっています。
競艇では着順が上がるほど着順点も高くなるというシステムです。
勝率が2.00変わる2人の選手の勝率の例を見てみましょう。
<勝率7.00の選手>
5レース分の成績が『1着、4着、4着、1着、2着』の選手の勝率は
『10点、4点、4点、10点、8点=36点』となるので『33÷5=7.2』と計算できます。
<勝率4.00の選手>
5レース分の成績が『4着、4着、3着、6着、2着』の選手の勝率は
『4点、4点、6点、1点、8点=23点』となるので『23÷5=4.6』計算できます。
このように勝率7.2の選手と勝率4.6の選手では1着、2着、3着の回数に差があることがわかります。
逆に、勝率が2.00以上変わらなければ1着、2着、3着の回数に差があまりないとも言えます。
実際に着順点は「レースのグレード」や「予選、準優か優勝戦か」などでも変わってくるので
例のような単純な話ではありませんが、
あくまで着順の話として『勝率が2,00変われば実力差が証明できる』と考えてください。
2:現在勝率が最も重要
今まで様々な数値の話をして頭がこんがらがっていると思いますが
基本的には現在勝率が最も重要です。
なぜなら、現在勝率が選手の「今の実力」に最も近い数字だからです。
級別は更新直前のレースは前年度の成績なのでそこから今の実力を見ることはできませんし
級別で判断してしまうと今と過去の実力に差が出て予想することは難しいです。
しかし、勝率であればその節の成績まで数値に反映され、今の実力を見ることができます。
ですので『予想して勝つ』が目的であるならば勝率を見ることをオススメします。
1ー3.今節成績の見方
今節成績は選手ごとのその節の調子を判断するのに必要です。
注意点として節の初日はデータがないので使うことはできませんが
節の最終日には5日分のデータがあるので是非活用していきましょう。
今節成績の簡単な見方としては、3着以内に多く入っていれば調子がいいと見て
4着以下が多ければ調子が悪いという見方をします。
このポイントは必ず抑えておきましょう!
今節1コースで1着を取れなかったら期待値を下げる
今節成績を見た際に、1コースで1着を取れていない場合は予想をする上での期待値を下げましょう。
競艇では1コースが有利な競技です。
それなのに1コースで1着を取れないのは何か原因があると考えられます。
原因として考えられるのは
・選手の不調
・単純に実力不足
・モーターの調子が悪い
ということが考えられます。
しかし、どんな原因だったとしても、1コースのときに1着を取れなかったということは
他コースになった時に活躍するのは難しいので予想をする際にはその選手の期待値を下げましょう。
今節2連率が全国2連率よりも高ければ期待値を上げる
では逆に、今節2連率を計算してみて全国2連率よりも高い選手は期待値を上げましょう。
1コースで1着を取れていない選手とは変わり、全国2連率よりも高いということは
・選手の調子がいい
・競艇場の水面と相性がいい
・モーターの調子がいい
ということが考えられます。
この場合は選手の調子とかではなくモーター抽選で当たりを引いたという可能性が高いです。
なので予想をする際に今節2連率が全国2連率よりも高い選手がいれば迷わず期待値を上げましょう。
展開予想方法その2:スリット後を見極める

ボートレースを予想するということは「展開を予想する」ということです。
展開といいうのは一般的にはスタート(スリット通過時)から第1ターンマーク付近の状況を
意味します。
「じゃあ第1ターンマーク付近の展開の読み方はどうしたらいいの??」
という時に便利なのが「展開パターン」ということなんです。
展開パターンとは、展開スリット通過時に展開するスリット隊形のパターンのことを指します。
初心者で展開を予想するには展開パターンを知っておく必要があります。
展開パターンを知っていればこれから予想をする際はパターンに当てはめて考えるだけなので
初心者でも予想しやすいのです。
展開予想はスタート時、つまりスリット通過時点でほぼ決まります。
展開を予想するためには
・スタートタイミング
・スリット隊形
この2つが重要となってきます。
展開については初心者では聴き慣れない用語が多く出てきますので
順番に丁寧に説明していきます。
2ー1.スタートタイミングを予想する
スタートタイミングとはそれぞれの選手がスタートの時刻の何秒後に
スタートしたのかを表した言葉となっております。
競艇は、ボートにブレーキが搭載されておらずボートについたモーターは始動させると動きっぱなし
になってしまいます。
アクセルを握っていなくても勝手にボートが進んでしまうので
競馬のように艇を横一列に並べて同時にスタートすることはできません。
そのため、競艇では「フライングスタート方式」というスタート方法が採用されています。
これは大時計が0を示す前にスタートラインを超えてしまうとフライング、
1秒以上遅れてスタートしてしまうと出遅れとなり失格となります。
フライングや出遅れをした選手が絡んでいる舟券は全て全額返金となるため
スタート事故でのペナルティは重いものとなっています。
1:スタートタイミングはどうやって予想する?
スタートタイミングを予想する時は
”その節の平均STから、その節の調子を判断する”
また、スタートタイミングは、1人の選手だけに注目するのではなく
6人の選手を見比べることが重要です。
2:選手ごとの平均STを基準にし予想する
まず節の平均STから調子を判断するまえに、基準となる平均STを見ていきましょう。

上の出走表からは、1号艇の平均STが早く、その他は遅いことがわかります。
ただし選手によってはコースによって平均STが変わってくることもありますので
正確なSTを予想するには公式サイトの選手データのコース別に書かれている
「コース別平均ST」をチェックする必要があります。
基本的に基準とするのは全コース平均の数値ではなく実際に走るコースでの数値を
基準とします。
こういった基本を抑えておくと的中率が上がります。
3:今節成績の平均STを計算して調子を判断する
選手ごとの平均STがわかったら次は今節成績の平均STを計算して
その節の選手の調子を判断します。

今回は例として先ほどの今節成績から1号艇の中辻博訓選手の平均STを計算していきます。
「(0.11+0.17+0.12+0.16+0.17+0.11+0.07+0.06)÷8=0.91」となります。
中辻選手は基準となる平均STよりも今節平均STの方が早かったので
この計算から中辻選手の今節のスタートの調子は良いということがわかります。
また、STを計算した時に評価が高い選手のポイントは以下の2つです。
・節の後半の方が早い選手
逆にこの2つがない選手は低評価と言えます。
今節の平均STを見ながら、選手ごとに「平均STよりも低い数値になるのか」
を予想していきましょう。
2ー2.スリット隊形を予想する
最後にスリット隊形の予想方法について話していきます。
冒頭でもお話した通り、展開といいうのは一般的にはスタート(スリット通過時)から
第1ターンマーク付近の状況を意味します。
そのスリット通過時の隊形をスリット隊形といいます。
スリット隊形には4パターンあってこれらを覚えこのパターンに当てはめて考えると
的中率が上がります。
それでは1つずつ話していきます。
1:一直線に揃った場合
スタートが一直線にそろった場合は、逃げや差しの展開が目立ちます。
1号艇がA1級で勝率が高い選手であれば『イン逃げ』がよく決まります。
スタートが一直線に揃う時は上手い選手同士だと
スタート遅れが少ないためグレードの高いレースが多い印象です。
2:内凹みの場合
スタートが内凹みの場合はまくり差しの展開が多くみられます。
逆に、ダッシュの角から走る選手のスタートが早いと『捲り展開』が濃厚。
内凹みの時は向かい風が強い(風速5m以上)か、助走距離が少ない時に起きやすい印象です。
3:中凹みの場合
スタートが中凹みの場合は外からの捲りや捲り差しの展開が多くみられます。
内側の艇がスタートしてから伸び返すようであれば、『逃げ・差し』も十分にあります。
その場合、2着、3着には外の選手が絡むことが多い印象です。
4:外凹みの場合
スタートが外凹みの場合は、逃げか差しの展開が多く見られます。
1号艇を走る選手が実力者ならば決まり手はかなりの確率で『イン逃げ』です。
まとめ

展開予想する上で大事なポイントをまとめます
・平均STを基準として今節平均STを計算し選手の調子を見る
・スタート通過後のスリット隊形を予想し展開パターンを予想する
この3つとなります。
最後に、この記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
かなり長くて数字が多く並んでいたので一気に覚えることは難しいと思います。
なので実際に舟券を買ってレースを観戦して見てわからないことがあればまたこの記事を見るというループが1番の勉強法です。
ぜひ何度も繰り返し読んで勝率アップに繋がればと思います。
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